~現役ピアノ講師解説~お子さまへのピアノの指導法

今さら聞けないけどピアノ教材って具体的にどうやって指導するの…?新米講師時代から試行錯誤し、形となった指導法を共有します♪♪

ピアノ教室♩♩練習へ向かう為の良いパターン、悪いパターン

 

 

f:id:monmonchikun:20230825000702j:image

 

 

ピアノ教室の生徒さまたち。

音楽を通して出会うことができた、
大切なご縁。

ピアノに長く親しみ、楽しんで頂きたいです。

その為には、生徒さまがご自分の力で楽譜をすらすらと読むことができ

練習へ向かう習慣をつけ

無駄な力を入れず、楽に演奏できる、
技術を身につけて頂きたいと思っております。


《♩ピアノへ向かう♩
良いパターン 悪いパターン》

◎悪いパターン 例2つ◎

 

例1.  

楽譜が読めない
⬇️
なかなか弾けるようにならない
⬇️
楽しくない
⬇️
やめる

例2.

同じ練習曲ばかりでつまらない
⬇️
飽きる
⬇️
上手くならない
⬇️
このままで良いか不安


◎♩理想のパターン♩◎
楽譜が読める
⬇️
身体の使い方に無駄がない
⬇️
すぐに曲が形になる
⬇️
好きな曲にチャレンジできる
⬇️
練習が続く
⬇️
レベルが上がり楽しい

 

 

 

 

《理想のパターンになるために大切なこと》

◎毎日練習する、練習の習慣をつける

小学校低学年頃までのお子さまだけで、
1人で練習する、練習に向かうのは難しいと感じます。
保護者の方にはできるだけ、
お子さまから見える、音が聴こえる場所にいて頂くことをお願いしております。(家事などをしながらでも十分です)

そして、頑張ったことを沢山褒めてあげる、ということも大切です。


他にも、練習へ向かう為
練習に使用する楽器や環境も大切です。

ご家庭それぞれの環境、お考えもあるかと思いますが、
ピアノを楽しく弾けるようになってほしい、というご希望がある場合は特に
出来る限りピアノで練習して頂くことをお願いしております。

 

電子ピアノを使用する場合は、ヘッドフォンを使用しないことをおすすめしております。
(音を聴く耳の成長、
音の響きを空間で捉えるという感覚を身につけることが非常に大切な為)

また、お子さまがすぐにピアノに触れる状態にして頂き
足がブラブラせず、良い姿勢で練習が出来るように足台を使用する等
成長とともに確認をして頂くことが大切です。

 

ピアノが嫌いになりそうだった生徒さまのお話

f:id:monmonchikun:20230825000242j:image

音楽教室から移ってこられた、当時中学生だった生徒さま(以下Mちゃん)のお話を少し。

 

 

当時、Mちゃんのお母さまからの問い合わせを頂きました。

 

Mちゃんは3歳頃からピアノを始め、小学生までは一生懸命練習をやってきたそうです。

 

中学生になり部活動が忙しく、なかなか練習時間が取れなくなり、両立が難しくなってきた頃。

当時の先生との関係も上手くいかないご様子でした。(少し厳しい先生だったそうです)

ピアノを弾くのもやめたくなってしまったMちゃん。

お母さまより、「環境を変えてなんとかピアノを続けてほしい」、とのご希望でした。

 

 

こちらに移りはじめてのレッスンでは、

モーツァルトソナタを演奏してくれました。

緊張からかとても控えめな演奏でしたが、

繊細な音を持っていて、しっかりと基礎を学んでこられたのが演奏から伝わりました。

 

ひたむきに音楽と向き合ってきたであろうその姿に、心を打たれたのを今でも覚えています。

 

しかし、どこかピアノとの距離があるようにも感じました。

(物理的な距離ではなく、心の距離)

 

お話にも聞いていましたが、

好きでこの曲を弾いているとはとても思えず、切ない気持ちにもなりました。

 

 

ピアノという楽器を通して出会えたご縁を大切に、

Mちゃんにピアノの楽しさを少しずつ取り戻してもらえたらと、

彼女の心と向き合い取り組むことを決めました。

 

まず、これまでクラシック音楽をしっかりと学んでこられたのは演奏から理解が出来たので、

クラシック音楽に拘らず、

JPOPや日本の曲、ジブリ音楽やディズニー音楽、ジャズアレンジに挑戦してもらうことに。

 

 

当初は弾きたい曲の候補も曖昧で、

緊張からなかなか自分の意思を伝えることも難しそうだったので、

様々なジャンルをこちらから提示し1曲ずつゆっくりと弾きこなしていきました。

 

 

そこでMちゃんに伝えていたこと。

 

「音楽に完成はない。最初から完璧な演奏を目指すのではなく、曲のイメージを大切にしたり表現や音色をどの様にしていったら、より音楽的に魅力的になるか、一緒に考えていこう」

 

 「1曲につき、3ヶ月くらいをスパンにやってみよう」

 

 

 

「向上させる、練習をさせる」ことではなく

「楽器の魅力を知る、思い出す」ことに9割の比重を置きました。

しかし、だらだらと弾いていても飽きてしまうし、練習時間に限りもあるので、

ある程度の期限も決めました。

 

完璧になるまで弾くのではなく、

その曲の持つイメージを明確にし、

音の響かせ方や音のバランスを聴き、

音色に意識を持っていくことにしました。

 

 

そしてレッスンでは、Mちゃんの持つ繊細な音色、優しい音色、安定したテンポ感。

Mちゃんの良いところを

その場ですぐに伝える、ということを大切にしておりました。

 

自分で弾いていて、出来ないところ、悪い部分はすぐに見つかっても、

良いところには気づきにくいもの。

 

Mちゃんのピアノに対する自信を、

少しでも取り戻してもらおうと、

声掛けを大切にしました。

 

 

こうして半年程経った頃。

Mちゃんから出る音が少しずつ明るくなり、

以前はあったピアノとの心の距離も少しずつ近づいてきたかな?と感じられました。

 

 

そしてその頃Mちゃんのお母さまより、

 

「先生のお陰で、音楽=音を楽しむ ということを感じてもらえています!

音楽だけじゃなく色んな話もしながら楽しくレッスンをしてくださりありがとうございます!」

と、講師人生で1番と言っても過言ではない、とても嬉しく、ありがたいお言葉を頂けたのです。

 

 

もうそれから何年も経ち、

Mちゃんは自分の人生の目標も明確に持ちながら

今でもピアノ教室に通ってくれています。

 

 

清らかで繊細なMちゃんの音は健在で、

音楽的な表現や音色の幅が豊かになりました。

今では弾きたい曲を積極的に提案、

新曲の楽譜を自分で用意し持ってきてくれます。

 

 

何より、Mちゃんのキラキラとした表情に、

指導をしていて良かった、とこちらが何度も救われています。

 

 

ピアノの指導をしていて、

壁にぶつかることは今後も必ずあるはず。

辞めたい、と思うこともあるかもしれません。

 

 

そんな時、彼女との時間や、

お母さまからのお言葉を思い出し

 

もうひと踏ん張り!!

 

頑張れそうです。

 

 

ピアノという楽器を通して出会えた大切なご縁。

 

これからも大切に胸に刻みながら

ピアノ講師人生、歩んでいきます。

 

 

 

 

電子ピアノで練習をする子どもたち〜心の葛藤

〜ひとりごと〜

 

f:id:monmonchikun:20230618152659j:image

 

私がピアノを教える様になってから

 

1番の衝撃だったこと、、、

 

電子ピアノで練習をしているご家庭の割合の高さ!

中にはキーボードやiPadのアプリ?のご家庭も、、!

 

 

 

ヤマハ「ぷりんと楽譜」



【早い者勝ち!】.com/.net/.jp ドメイン取るならお名前.com

 

 

 

個人的な意見ですが、

これまでは正直なところ

「電子ピアノは電化製品に過ぎない。選択肢にある事自体考えられない。」

という考えだった。

 

現在は生徒への説明の為、

研究で電子ピアノに触れる機会が格段に増えた。

昔に比べると、製品そのもののクオリティがかなり上がっていっているのは実感している。

 

少し値は張るけど触り心地(ざらつき)にもこだわっている木製鍵盤のものも沢山出ているし、

 

内蔵された音源もこだわり抜いたものが多く、タッチの差を細かく表現できるものもある。

 

様々なオプションが付いているのも楽しく、お子さんが家で気軽に音楽を楽しめるようになっているものも多い。

送料無料の「お試し野菜セット」が1,980円から!

 

しかし、先程も書いたように

電化製品であるのには変わりないし

当たり前だけど音は内蔵されている為

作られた美しい音しか出ない。

タッチも、電子ピアノの中で色々と比べると良いなと思うもの(値は張る)は存在するが、

やはりグランドピアノには程遠く、少し弾くだけで指の感覚が電子ピアノ仕様?に変わる。気がする。

ボディもコンパクトな為、「音を響かせる」「響きを聴く」「空間を感じて鳴らす」という意識が薄まり音楽が小さくなる。

そして当たり前だが寿命も短い…。

個人的にはその辺りが気になるところ。

narasu公式サイト

 

 

というかせっかくピアノ教室に来ているのに

キーボード等で練習させる方がもったいない様な…

 

 

そもそもグランドピアノと電子ピアノを比べるのが間違っているのか。

けど、グランドピアノで練習出来ない代わりに電子ピアノを、という選択肢なのであればどうしても比べてしまう。

 

けれど昨今の住宅環境の変化、ご予算の関係等で

電子ピアノを選択せざるを得ないご家庭にとってはとても重宝するし、

是非その中でもより本物のタッチに近くて良い物を使用して練習してほしいので、先生側にも予算等も含め相談して頂きたいな、と思う。


格安ドメイン名取得サービス『Xserverドメイン』

 

 

「そんなに練習するかもわからないし、続くかもわからない。うちはプロになるわけではない。だから本物を買うのはもったいない。」

 

 

住宅環境以外の、上記の様な理由だったとしたら

1度は考え直してほしいな、と思う。

 

 

これまで様々な生徒を見てきて、

正直に書くと、電子ピアノであったとしても楽器選びを妥協した人で長く続いた人の確率はかなり低い。

家で出来たことが教室のピアノだと出来ない(逆も然り)

思うように弾けない

楽しくない

 

家で練習しない要因には、練習環境も大きいと感じる。

 

 

子どもの感覚は意外と繊細だ。

家にある電子ピアノと、教室で弾くグランドピアノとの差を感じてくれている。

 

 

プロになるつもりで最初から練習している人なんているんだろうか。 

まずはピアノが好き、弾いてみたい、という気持ちから始まって

自然に触れられる環境があって、

練習、上達に繋がる。

そしてもっとピアノを好きになる。

〈自分〉を表現する術を1つ身につけられる。

 

大切な事は、日々なるべく本物に触れて、

楽器は生き物なのだ、と体感してほしい。

そして自分で音楽を作ることが出来る幸せを感じてほしい。

 

これはこちらのエゴ、かもしれないけど。

余計なお世話、かもしれないけど。

 

まだまだ未知数な子どもの可能性を、紡いであげたいと思ってしまうのです。

 

 

その為にも、私自身もグランドピアノの大切さを伝えつつ、こだわり過ぎず、各ご家庭の事情に寄り添いながら

より良い電子ピアノを紹介できるよう、勉強を続けます。

 

旅のサブスク HafH (ハフ)

 

 

 

 

 

 

処方箋の確認が不要だからラクラク簡単購入!コンタクト通販 レンズクイック

 

 

ピアノ教材 指導法の前に ぴあのどりーむ〈第1巻〉ご指導の前に

 

 


ぴあのどりーむ 〈第1巻〉

(全26曲)

 

 

数々の教材の内容を

 

1曲ずつ

 

指導法の手順を共有いたします♪♪

 

温泉水99のお試しセットはこちら♪

 

 

と、その前に…!

 

レッスン目標、カリキュラム等

教材より引用しながらご紹介します☆

 

 

こちらで記事を書いてみたので、是非ご覧頂けたら幸いです…!

 

https://note.com/piano_chan24/n/n6e7c51348612

 

 

 

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

いかがでしたでしょうか? 

 

ぴあのどりーむは

やさしい構成で説明もわかりやすく

進度がゆっくりでどんな生徒さまも抵抗なく演奏に入れます。

 

豊かなイラストが添えられていて、表現力や感性が自然と磨かれていきます。

 

サスティナブルなフライパン!【グリーンパン】

 

 

次回から、1曲ずつの指導法、手順を解説していきます♩

 

 

旅のサブスク HafH (ハフ)

ピアノ教材の指導法を共有するブログです♪♪

 

f:id:monmonchikun:20230618170213j:image

 

みなさま、はじめまして♪♪

 

まずは簡単に自己紹介から…!

 

格安ドメイン名取得サービス『Xserverドメイン』

 

 

 

 

音高、音大卒業後、

普段はピアニストとしての演奏活動、

ピアノ指導をしております。

 

 

これまで総生徒数100名程の指導をさせて頂いておりますが、

まだまだ日々新しい発見

学びがあり

生徒様と過ごす時間は

非常に色濃く、充実したものとなっています。

 

 

そんな私が新米講師だった頃のお話を少し。

 

 

処方箋の確認が不要だからラクラク簡単購入!コンタクト通販 レンズクイック

 

音大では演奏面や知識を深めてまいりました。

 

無事に卒業し

 

晴れてピアノ講師に

 

なったはいいものの…

 

 

音大ではピアノ指導の授業はなく

 

もちろん幼児教材の知識もゼロ

 

 

さあどしましょう。笑

 

とも言っていられないので、

とにかく実践。

 

まるもち家の「ぷるるん水まる餅」



 

自分自身が幼少期に使用していた教材から選び

 

不安な気持ちを隠しつつ

入会して下さった生徒様に使用して頂いていました…

(当時の生徒様、、

あれが精一杯の指導でした…泣)

 

 

 

教材の内容や音域、リズムの範囲は検索するとすぐにヒットするので助けられていましたが、

 

 

今まで考えた事もなかった

 

 

  1. 指導の手順  
  2. お子さま向けの練習法
  3. 曲のイメージの伝え方
  4. 教材の組み合わせ
  5. 生徒様へのお話の仕方

 

 

等など…

 

 

教材選びについては、

 

「どの様に指導したら良いか、実際に使用してみないとわからない…!」

(それも何度も色んな生徒様のパターンで)

 

そして

 

音符の大きさや進度を見ただけでは判断しにくく、

何度も失敗…

(途中で教材を変更することも…)

 

とにかく試行錯誤しながら、

指導法がまとまっていきました。

 

 

  1. 生徒様にぴったりな教材選び
  2. 教材の進め方
  3. 練習法の指導

 

心にも余裕が持てたお陰か

生徒様ひとりひとりとより濃く向き合え、

自信をもってアドバイス

フォローを出来るように…!

 

 

新米講師の頃、

もっと具体的な指導法を知っていれば

違う事にも時間を使えて

生徒様の満足度も違ったはず…!

 

 

今となってはそんな風に思うのです。

 

 

私の現在の生徒様

これから出会う生徒様だけでなく、

 

 

  • 指導に関わる方
  • ご家庭でお子さまへ教えたい方
  • 独学で勉強をされている方

 

 

楽器総合小売店の石橋楽器店!ギター、ウクレレ、電子ピアノ、シンセサイザー、管楽器まで豊富な品揃えが魅力!

 

 

 

あくまで個人的な指導法に過ぎませんし、

指導法に正解も終わりもありませんが、

 

 

 

1人でも多くの方に共有し

少しでも参考にしていただける事がありましたら幸いです。

 

音楽との距離が前よりもぐっと近くになりますように…

 

ラサーナ プレミオール

 

 

 

温泉水99のお試しセットはこちら♪